声が出しづらくて【音声外来】受診しました。


先日、音声外来というものを受診してきました。
一般の人には、なかなか聞き慣れない言葉だと思います。
私も馴染みのない言葉でした。
それでは、どういう経緯で受診に至ったのかを書いていきたいと思います。



音声外来とは?

そもそも音声外来とは何でしょうか?
簡単に言うと、文字通り 音声 に関わる外来です。

声に関わる症状に対して、診断や治療を行う場所。

例えば、「声がかすれて出しづらい」、「声が詰まって出せない」など声にまつわる様々な症状です。

もちろん、これは風邪をひいた際に、よく見られる症状ですね。風邪の症状として出た際は、風邪が治るとともに喉や声の症状も改善していくと思います。普通は、これが大半ですよね。ただ、時間が経ってもその症状に改善がみられない場合や、風邪などはひいていないのに突然症状が現れたなど、声に関する症状において原因がわからない際は、こういった音声外来を受診するというのも手だと思います。

声の症状が何から起因しているのか、風邪による扁桃腺の炎症なのか、はたまた声帯自体に何か異常があるのか、それは素人では判断できません。

また、声の出しづらさや声が出ない等の症状は、時に日常生活へ支障をきたします。

もし生活の中でそういった困難さを抱いている方は、一度プロの目で診てもらうのもありかと思います。

専門のクリニックで診断を受け、状態によっては

・音声外来で引き続き治療を行う
・詳しい検査や手術が必要なため、より高度な医療機関を紹介される

という場合などがあるようです。

疾患については、ポリープや腫瘍などが挙げられると思いますが、ここではこのような専門的医療分野については触れませんので、それぞれのクリニックHPや実際に受診した医師にご確認下さい。

どういう人が受診するの?

基本的に、自覚症状があり不安な思いをされている方は、受診されて当然ですよね。

ただ先程触れたとおり、大半は風邪の随伴症状であったり、自然に軽快される方が多いと思います。そのため、一般的にみると声を酷使する機会の多い職業、教師やアナウンサー、歌手などの方が比較的多いようです。

私の場合は前者で、職業は一切関係ありません。
自覚症状があり不安だったので受診しました。

受診したきっかけ

ここ数年、「声が出しづらい」という自覚症状があり、周りからもほぼ毎日「声大丈夫?風邪?」と心配されるほどだったので受診を決意しました。わかりやすく喩えるなら、酒焼けみたいな声ですね。前日に全くお酒は飲んでいなくても、毎朝そんな声です。

そんなある日、たまたま教師をしている友人から、「声のかれがひどいから、耳鼻咽頭科を受診してきた。」という話を聞き、「なるほど、咽頭科ね!」ということで、色々調べ始めた結果、声に関しては咽頭科はもちろん、声に関して専門に診ている医師が在籍するクリニックに辿りつきました。

「声がかれる」、「出しづらい」だけで痛みなどは全くないので、なかなか「病院受診」という思考へ結びつきませんでしたが、日常生活で感じる困難さは自覚があったので、この際しっかり診てもらうと思ったんです。

私の症状をまとめると、

・声が出しづらい
・声がかれる
・第一声で自分が予想もしてない声が出る(高すぎる・低すぎる等)
・長時間話していると喉が痛くなり疲れる
・(声が小さいため)よく人から聞き返される
・(声が小さいため)騒音が大きいと、コミュニケーションが取りづらい

などですね。

診察ってどんな感じ?

大前提として、私は耳鼻科は大嫌いです。

小さい頃からアレルギー性鼻炎だったので、当時はずっと耳鼻科を受診していました。鼻から変なものを入れられて、凄まじい違和感と痛み・・・本当に大嫌いで、毎回おお泣きでした。そんな私を連れていく母は、相当大変な思いをしてきたでしょう。とても感謝していますが、耳鼻科嫌いは克服できていません。

今回も受診するのは耳鼻咽頭科。
絶対しますよね。あの診察。

覚悟を決めて訪れました。もういい大人ですからね・・・。

まずは医師による問診から始まり、いつ頃から自覚して、どんな症状なのか等いろいろ聞かれました。その後の視診は、やっぱりあれでしたね。鼻を軽く洗浄??して、よく診るために器具を突っ込まれグイっと覗かれました。うーーーやっぱり嫌!でも、しょうがないですもんね。

それから、内視鏡の細いバージョンみたいなカメラを鼻から入れられました。途中、ちょっとだけ「うえっ」てなりそうでしたが、嗚咽せず少し涙目になるくらいでしたね。これは咽頭ストロボスコピー検査というそうです。

声帯を観察するために行う検査のようです。
座った状態で行っているので、そこで簡単な文章を提示され、その状態で読みあげました。その他にも低い声から高い声、高い声から低い声など、さまざまな発声をしました。正直とっても苦痛ですね!それでもこうすることで、声帯の振動などを観察することができるようです。

検査が終わると、録画された映像を先生が見せて下さり、そのまま説明してくれました。私の場合は、声帯自体に問題はないようです。今回、ポリープや他の疾患を心配していたので、とても安心しました。

ただ、正しくない発声法が癖付いてしまい、声門が過度に閉鎖しているそうです。確かに録画した映像で見せてもらうと、綺麗に声が出る時と出ない時とで、はっきりその違いがわかりました。そのため、今後、正しい発声ができるようにリハビリテーション、発声訓練へ通うことになりました。

保険診療ですが、それでも安くはないんですよね・・・正直、痛い出費ですが、改善に向けて頑張ります。

このような感じで、大の耳鼻科嫌いの私でも受診はできたので、多少心身ともに苦痛はありますが、激痛がする!痛すぎて無理!!!なんてことはなかったので安心して下さい。

まとめ

風邪などとくに思い当たる原因がないのに、「声が出しづらい」「声がかれる」などの症状に悩まされている方は、一度「音声外来」を受診してみるのも選択肢の一つです。

個人的には、受診する恐怖より、あの時受診しておけば良かった・・・という後悔の方が大きくなると思うので、もし同じように悩んでいる方がいるなら、こういった選択肢もあるということを知って頂きたいです。

今後始める発声訓練についても、書けそうな事があれば記載します。

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